BLOG
ILLUSTRATION

イラストレーター?クリエイター?絵師?イラストを描く人の呼称調査

イラストを描く人の呼称

イラストレータークリエイター絵師。イラストを描く人の呼称はさまざまです。

近頃、絵師という言葉のニュアンスが変わってきたように感じます。
人によって言葉の解釈が異なるため、敬意を込めて呼んだ呼称でも、受け手からすると失礼だと感じたり、安っぽい呼び名だと捉えられることもあるようです。

今回はイラストを描く人の呼称のそれぞれの意味合いについて、ちょっとだけ考えてみたいと思います。

イラストレーターとは

イラストレーター(英: Illustrator)とは、情報や概念の視覚化、図解、娯楽化など、何らかのコミュニケーションを主目的とした絵=イラストレーション(イラスト)を描くことを生業としている人のこと。挿絵、表紙、絵本、広告、パッケージ、ポスターなどを主な活動範囲とする。絵師と呼ぶこともある。
Wikipedia「イラストレーター」より

イラストを取り扱う制作会社では「イラストレーター」の呼称を用いることが多いようです。本サイトでも例に漏れず使用しています。名刺でも肩書きとして使われることが多く、もっともポピュラーな呼称と言えます。

ただ、ひとつ大きな問題が…。

「イラストレーター」+「○○」で検索すると、Adobe Illustratorと職業としてのイラストレーターが混在して出てきてしまうのです。
もうちょっと固有名詞感溢れるソフト名だったらよかったのになぁと常々思っています。

クリエイターとは

クリエイターまたはクリエーターは、
  • 創作家、制作者。
    • 作家、著作家、芸術家など。
    • テレビドラマやシチュエーション・コメディなどの企画原案者。
    • ゲームクリエイター。
    • YouTubeクリエイター(YouTuber、ユーチューバーなどとも言う。)

Wikipedia「クリエイター」より

「イラストレーター」とは異なり「クリエイター」は広義の呼び方です。「作家」も同じく、多くの職業を含みます。創作をする人という大分類での呼称として使用するのが適切ですね。

絵師とは

絵師(えし)とは、
  1. 浮世絵の原画を描くことを職業とする人間のこと。
  2. 日本画の描き手の画家のこと。画師、畫師とも書く。
  3. 1990年代末ごろから使われるようになった用法で、主に日本の漫画やアニメ、ゲーム風の範疇に入る絵を描く画家・イラストレーターのこと。

Wikipedia「絵師」より

技能に長けた者を意味する「師」という字を用いた「絵師」という呼び方ですが、近年では素人のイラストレーターという意味合いも強くなっていることから、安易に使用すると齟齬を生む可能性のある呼称と言えます。

言葉は生きているので、時代によって意味合いやニュアンスが変化するのは自然な成り行きですが、誤解なく礼を欠かない呼称を常々心掛けたいものです。

ハガキ職人は、ラジオ番組や雑誌に秀逸なネタを投稿する常連投稿者のことを言います。
投稿戦士は、ジャンプ放送局での常連投稿者のことです。

このくらい限定的でインパクトのある呼称が定着していれば、迷わずに使い分けができるんだけどなぁ…と元投稿戦士は思うのでした。

おわりに

ネット上で生まれる言葉や、時代に合わせて新しい意味を持った言葉は移り変わりが早いものです。10年後、20年後には「絵師?浮世絵でも描くの?」に戻っているかもしれません。香具師なんてもう読めない人の方が多いのではないでしょうか。

受け手の気持ちを常に考えて言葉選びしないとなぁと改めて感じます。それでは、また。

CONTACT
CONTACT

お気軽にお問い合わせください

私たちのサービスに関するご質問・ご相談は、下記お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。 協業・パートナーシップに関するご相談も承っております。
お急ぎの場合は、お電話 048-717-9929 までご連絡ください。

また、ツジヒールでは提携ライター・イラストレーターを募集しています。
ご興味をお持ちの方は、下記お問い合わせフォームよりご連絡をお待ちしています。

お問い合わせフォームへ