イラストを使ったオリジナルの名刺デザインで仕事につなげよう!
コミケなどの同人誌即売会やイラスト系のイベント、交流会に参加するようになると、名刺を交換する機会がぐんと増えます。フリーランスで活躍しているイラストレーターにとって、名刺は自分自身をPRするための絶好の営業ツールです。
オリジナルのイラストを入れた斬新なデザインで、仕事に直結する訴求力抜群の名刺を渡すことができれば、言うことなし!ですよね。
今回はイラストレーターの名刺の作成に焦点をあて、名刺のデザインから印刷まで、名刺の作り方に関するもろもろをまとめてみました。
クリエイティブな名刺デザインをチェックしよう
まずはデザインの秀逸な素敵名刺をチェックし、インスピレーションを高めましょう!
ユニークでマーベラスな名刺デザインを紹介しているサイトです。
PHOTOSHOPVIP
完全版!魅力的な名刺を作成するデザインアイデア50個まとめでは、斬新なアイデアと配色センスがなんとも素晴らしい、アートな名刺作品を閲覧することができます。
ページ右上の「キーワードから探す」から、「名刺」を入力すると、参考になる記事がたくさん見つかります。名刺の他にも海外のデザインの素晴らしいアイデアが勉強できるので、PHOTOSHOPVIPさんにはいつもお世話になっています。
Pixeden
Pixedenではフリーで商業利用もできるハイクオリティな名刺テンプレートが配布されています。(有料版もあります。)
イラストを使用した名刺デザイン
検索にGoogle先生は外せません。「絵師 名刺」で画像検索してみてください。
オリジナルイラストを使用した、個性豊かな名刺作品がたくさん見つかります。
自身のイラスト作品を名刺に掲載する場合、イラストの主色や差し色を名刺デザインにも取り入れると統一感が出ます。
フォントにもこだわりを
フォントひとつで名刺の印象はガラリと変わります。可読性が高くオシャレなフォントを探しましょう!
使用する書体はゴシック体、明朝体が主流です。英数字を使用する電話番号やメールアドレスには欧文の書体を使うとGOODです。
フォントのレイアウトについては名刺印刷会社のページで紹介されていることが多いので、こちらもチェックしてみてください。
FONT FREE
FONT FREEは日本語フリーフォントの投稿サイトです。
無料で使用可能な、クオリティの高いフリーフォントをたくさん見つけることができます。
Google Fonts
Google FontsはWeb上で使用できるだけでなく、ダウンロードしても使えます。
種類も量も半端じゃありません。ぜひカッコいい欧文フォントを探してみてください。
名刺に載せる項目を考えよう
名刺に絶対的なルールはありません、載せる項目は自由です。
しかしあくまで仕事につなげるためのツールですから、渡す相手に有用な情報を載せる必要があります。「こういうイラストが得意です」とか、「お気軽にフォローしてください」など、伝えたい内容を入れてみるのもいいですね。
フリーのイラストレーターの名刺として、これがあれば連絡しやすいなぁと思う項目をリストアップしてみました。
イラストレーターの名刺に記載する項目例
- ペンネーム
読みがわかりにくい場合はルビがふってあると親切です。 - 本名
仕事を依頼する際に必要な情報ですから本名は記載した方がベターです。 - 職業
企業の名刺でいうと部署名及び肩書きにあたる項目です。イラストレーターと記載すれば何をしている人なのか即座に判断できます。 - イラスト投稿サイトの自分のページのURLまたはID
作品を投稿しているイラストSNSの、自分のページのURLまたはIDはぜひ記載しましょう。 - SNSの自分のページのURLまたはID
プライベート専用でなければ、Twitter、Facebookなど他に利用しているSNSのURLかIDを載せると連絡が取りやすくなります。 - HPアドレス
ポートフォリオが掲載されているホームページがあれば、ぜひ掲載しましょう。 - メールアドレス
仕事用のメールアドレスは必須項目です。 - 電話番号
任意で記載してください。 - +α
「女の子イラストが得意です」とか「お仕事募集中です」など、アピールしたい一言を記載するのもgoodです。
個人の名刺では住所と電話番号は不要かと思います。特に住所は安易に記載するのは危険ですので、事務所として利用しているのでなければ書かない方が無難です。
名刺印刷会社を選定しよう
名刺のデザイン構成と記載する項目がぼんやり固まってきたら、いよいよ名刺印刷会社の選定です。名刺印刷会社のWebサイトではトンボなどが設定された入稿用のテンプレートファイルが用意されていますので、指定のテンプレートを使用して入稿データを作っていきます。
データ入稿する場合は対応ソフトの確認も必要です。Illustratorが主流ですが、Photoshopも使用可能な場合が多く、WordやPowerPoint、PDFでの入稿がOKな印刷会社もあります。
下記リンク画像の下に時点での対応ソフト(テンプレートあり)を記載しました。
通常印刷
名刺の紙質選定や加工の有無も重要です。ただし、上質な紙質や加工技術にこだわるほど値段も高くなってしまいます。たくさんの人に配りたいので予算はあまりかけずに中身で勝負したい!という場合は、早くて安くて高品質な印刷会社を選びたいですね。
プリントパック
Illustrator/PhotoShop/Word/PowerPointラクスル
Illustrator/Word/PowerPointプリスタ
Illustrator/Photoshop/Word/PowerPoint/Excelグラフィック
Illustrator特殊加工印刷
紙質や加工にもこだわりたい!という場合は特殊加工が得意な印刷会社を探さなければなりませんが、会社によってサービス内容が多種多様なので探すだけで一苦労です。
ferretさんの記事、一味違った名刺が作れる印刷会社とWebサービス19まとめでは、特殊な材質・加工が選べる印刷会社とWebサービスが紹介されていてとても捗ります。
名刺作成ツール
名刺のデザイン制作にはアプリケーションが必要です。名刺印刷会社によって対応状況は異なりますが、使用できるのは主に下記のアプリケーションです。それぞれの特徴を簡単にご紹介します。
Illustrator
名刺の制作はIllustratorの使用が主流です。印刷機との互換性が高く、名刺印刷会社の入稿用のテンプレートファイルもaiデータはデフォルトで用意されています。
拡大縮小してもデータが粗くならず、さまざまなサイズで使用するロゴやイラストの制作に向いています。
※Adobeの有料のアプリケーションですが、無償体験版も用意されています。
Photoshop
Photoshopは写真、イラストの加工が得意なソフトです。凝りに凝りまくったフォントのデコレーションも可能です。Illustratorとは異なり拡大すると粗さが出てきますが、複雑な加工にはPhotoshopが向いています。
※Adobeの有料のアプリケーションですが、無償体験版も用意されています。
PowerPoint/Word/Excel
印刷会社によってはPowerPointやWord、Excelでの入稿も可能です。
デザイン専用ソフトであるIllustratorやPhotoshopと比べると、できることは大幅に減ってしまいますが、いま流行りのフラットデザインで作成したり、シンプルイズベストなイラストメインの名刺デザインにはオフィスソフトで十分かもしれません。
※Microsoftの有料のアプリケーションですが、無料お試し版も用意されています。
まとめ
名刺のデザインから印刷まで、名刺の作成に関するもろもろをザザッと集めてみました。
制作の流れとしてはこんな感じでしょうか、制作しやすい順番で進めてください。
- 他の名刺作品を参考にしつつ、ざっくりとしたデザインの構成、名刺の材質や加工をイメージする。
- フォントを選定する。
- 名刺に載せる項目を決める。
- 名刺の材質や加工の有無から名刺印刷会社を選定する。
- 入稿用のデータ形式を確認する。テンプレートがある場合はそれを使用してデザインする。
- 仕上がりイメージをチェックしてから入稿。
- オリジナル名刺のできあがりー!
印刷会社によっては用紙サンプルを無料で配布しているところもあります。現物を確認してから注文すると間違いがありません。
この記事を書いていたら、俄然弊社の名刺をリニューアルしたくなってまいりました。
近々、実際の名刺制作の流れも記事にしたいと思います。